日本初の 明治27年[手用東京府全図]教材用東京府地図/旧郡名/旧町村名 関東

校閲:早川省義
編纂：野村内蔵輔
発行兼印刷者：小西克己
発兌：日本帝国教育図会
折り畳み式の１枚物地図です。
広げたサイズは縦27.1cm×横37.1cm、折り畳んだサイズは縦13.8cm×横6.7cmあります。
縮尺は30万分の1です。
「手用」とあるのはポケット版、携帯用ということでしょうか。
「明治27年8月3日 高等小学校地理科生徒用」とあることから教材用地図と思われます。
明治20年代末に行われた郡統合より前のものですので豊多摩郡となった東多摩郡及び南豊島郡など旧郡名がみられます。
また、隣県には同じく統合により消滅した南相馬郡、中葛飾郡、新座郡、高麗郡などの郡名もみられます。
当時は郡部に属していた旧町村名も地図には記載されています。
尚、東京市に属していた15区の区名については記載されていません。
当時は鉄道路線も少なく、東京駅は未開業となっています。
荒川放水路（現在の荒川）も未開削でした。現在の西東京市の一部である旧保谷市地域も埼玉県新座郡に属していました（東京府編入時は統合された埼玉県北足立郡より編入）。
ポケット版ゆえ、詳細度は高くありませんが当時の様子がわかるとても興味深い資料です。
【商品の状態】
折り部分に破れや穴、折りしわ、擦れによるやや大きな欠けがみられます。
これらのすれや欠け、しわにより読み取りづらい箇所及び読み取れない部分があります。
外周部分に破れがあります。
その他にも焼けや汚れ、折れ、破れ、書き込み、しわ、すれ、めくれなど全体的にへたりがみられます。
美品ではありませんので資料性を重視される方にご入札いただきたいと思います。
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